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執筆者の写真Mirage

【サバゲープレイヤーの紹介】 Defrowe Airsoft

更新日:2023年9月12日



Defrowe Airsoft in his usual attire, ready for action

名前: Defrowe

出身国: オーストラリア(日本在住)

ゲーム中の役割: アサルト(攻撃)

プレイ開始年: 2005年

メイン武器: M733 アサルトライフル

サブ武器: Carbon8 DOC ハンドガン

趣味: サバゲー、レプリカ銃収集、 ウィスキー、N64、 podcast作成、写真撮影

好きなフィールド: Desert Union

プレイ頻度: 毎月

 

武器リスト(※あまりに多いので、以下に掲載しているのは保有するコレクションの一部)

フル装備のDefrowe(右)
  • TM MP5A4 NGRS (EBB) (AR)

  • TM M733 First Tachyon (AEG) (AR)

  • TM ARP9 (AEG) (Shortstroked SMG)

  • Carbon8 M45 DOC (GBB) (ハンドガン)

  • Marushin Constrictor 8mm (ガス) (Revolver)

  • A&K M249 Chainsaw (AEG) (LMG)

  • KWA STRAC - ERG 及び TEG (AEG) (AR)


SNS

 
Defrowe in his black BDU

Defroweは、2005年にオーストラリアから来日し、サバイバルゲームの世界に足を踏み入れました。オーストラリアは銃に関する法規制が非常に厳しく、サバイバルゲームは基本的にの違法行為となります。

それまでエアソフトガンを見たことがなかった彼ですが、ある日、家電量販店のヨドバシカメラをぶらぶらしていた時に、陳列されていたエアソフトガンに出会いました。オーストラリアの規制を知っている彼は驚いたものの、せっかくだからとその機会にエアソフトガンを購入することに決めました。


それから間もなくして、彼はエアソフトガンが単なるレプリカでなく、刺激的なスポーツであることに気づきます。競技として、組織的にプレイするゲームに魅力を感じ、実際にゲームに参加することを決意しました。Defroweは Echigoya 新宿店で、 ユニオンのチラシを見つけ、定期的にゲームに参加するようになりました。その後は自身の武器のコレクションを築き、サバイバルゲームのあらゆる側面をに関心を抱くようになりました。


今では Desert Union が Defroweのお気に入りのフィールドとなりました(AOJの多くのメンバーのお気に入りでもあります。レビューはこちら)。千葉にあるこのフィールドは、ユニークな設備でゲーム中の没入感を誘います。無料のピックアップサービスがあるのも便利です。


Gaza switching to his sidearm

Defroweは高速射撃アクションに興奮を覚えるとのことで、Desert Unionではフルオートが許可されているため、ゲーム中の刺激がより高まり、アドレナリンが出ると話します。料金も手頃で、お金の心配をせずにサバイバルゲームを楽しむことができるのも好きな理由の一つ。


彼のDesert Unionでのお気に入りのゲームモードの一つに、タワーディフェンスゲームというものがあります。これはフルオート射撃を使用して仲間と共に波のように押し寄せる敵チームを次々と倒す、非常に楽しいゲームモードです。高い緊張感と戦略が含まれる、このゲームのために度々戻っていると言っても過言ではありません。


Defroweが克服しなければならなかった課題の一つは、スムーズなリローディングでした。スムーズにリロードできるかできないかで、ゲームの運びは大きく異なります。そこで、彼はYouTube等で基礎から上級まで、さまざまなテクニックを学び始めました。リアルタイムで、また、一時停止、再生、巻き戻しを重ねて、エキスパートのスムーズなリロードを観察することで、細かな動きまで把握し、技術を取得することができました。


また、彼は様々なクリエイターが提供するコンテンツで、各動きのメカニズムやロジックが説明されていることに気づきました。それらにより深く理解することができ、彼は効果的に自らのミスを修正することができたと語ります。膨大な量の動画を観る中で、彼は何に焦点を当てるべきかを理解し、自らが正しい道を進んでいると自信を持てました。ここで培われた知識を武器に、Defroweは実践演習を繰り返し、徐々にリロードをスムーズかつ効率的にできるようになり自信の課題を克服するに至りました。YouTubeこそ、彼の弱点を強みに変えたのです。彼は自らの経験からも、適切なリソースがあればどんな課題でも克服できると信じています。


Defroweの最大の思い出は、 シューティングバー「GET@City」主催の、閉館したばかりのホテルをフィールドとして使ったイベント“ホテルでサバゲ”です。他では経験できないような体験ができたと語ります。

この日はサバイバルゲームインフルエンサーの Maydaysan Airsoft と共に、廃ホテル内の実際の部屋に突入し、ゲームをクリアしていきました。通常フィールドのバリケードとは大きく異なりました。隅々に敵が潜んでいる可能性がある、実際の建物に入るスリルは、ゲームに興奮と現実味を与えたそうです。チーム一丸となって、各部屋を注意深くチェックし、敵を探し出す際のアドレナリンラッシュは非常に満足感がありました。


Get@Cityのイベントで彼のチームが直面した挑戦の一つは、低照度条件下でのプレイでした。暗いエリアを効果的に移動し、潜在的な脅威を見つけるために、自ら光で照らす必要がありましたが、同時に、照明機器の使用を過度に行うことで位置を明らかにしすぎないように注意する必要がありました。これは彼がそれまでに直面したことがない、戦略構築と緊張感という新たな要素を追加したようです。


また、広大なフィールドとは異なり、ホテルは限られたスペースしかないため、可視角度も異なります。従って、敵チームが現れる位置を正確に予測できました。狭い制約ポイントを効果的に制御するためには、より高いレベルのチームワークとコミュニケーションを要しました。狭いスペース内で、敵の動きの予測と機動力の高い戦術を組み立てることにより、よりダイナミックで知的なプレイ体験をすることができたようです。


刻は遡って、2005年、灼熱の夏。20人のサバイバルゲーム愛好家達が、彼らの記憶に永遠に刻まれたであろう、ある貸切ゲームに参加しました。その年はサバイバルゲームにとって転機の年でした。2006年に銃刀法が改正されエアソフトガンに、発射パワーの上限が設けられましたが、2005年当時のエアソフトガンは現在のモデルよりもはるかに強力でした。そのような背景もあり、その年のゲームはプレイヤーの限界を試すものとなっていました。


フィールドは、数々のゲームが行われてきた屋内施設で、その対決の絶好の舞台でした。10人からなる2つのチームが、"Shirts" チーム" と "Skins(上半身裸)" チームに分かれプレイすることになりましたが、この選択が後に、各チームの状況を大きく左右しました。ゲームが始まると、プレイヤーたちは迷路のような通路に散らばりました。薄暗い通路にはただならぬ緊張感が漂っていました。全ての音、そして影のすべてが待ち伏せている敵である可能性があったのです。

最初の数分間は、飛び交うBB弾とそれぞれのチームの叫び声で混沌としていました。Defroweが属していた "Skins" チームのメンバーは、肌を保護するものが不足していたため、不利な状況に立たされていることに気づきます。彼らはすぐに、より戦術的なアプローチを採用し、互いのカバーとチームワークを強化し生き残らなければならないと合意しました。ゲームが進行するにつれ、スリルがプレイヤーの脳内を占拠しました。 "Skins" チームのメンバーは、直接肌に受けるBB弾の打撃から受ける感覚を感じながら、自らを限界に追い込みました。


その混乱の中、敵チームのプレイヤーの一人の、軽率な行動がゲームの状況を一転させました。彼は、目に滴る汗を拭おうと、ゴーグルを外してしまうという、あってはならないミスを冒してしまったのです。彼がとった行動に対して誰も反応できないうちに、BB弾が彼を直撃し、その無防備な目に当たってしまいました。


そのプレイヤーが負傷した目を押えながら崩れ落ちた瞬間、時が止まったかのように感じた、とDefroweは語ります。ゲームは当然急遽急停止し、みんなが彼のそばに駆けつけました。室内はパニックと化し、そこにいた全員がこの激しいスポーツが持つリスクの重大さを理解しました。


幸いなことに、数週間の治療の後、負傷したプレイヤーは視力を取り戻すことができました。しかしながら、この出来事はイベントの参加者は、どんなに興奮するようなゲームであっても、常に安全第一であるべき、という大きな教訓を厳しい方法で得させたのでした。


サバイバルゲームの利点と欠点について尋ねられた際、Defroweは両方あると答えました。サバイバルゲームは、危険を伴わずに武器やミリタリーに興味を持つ人に、武器を手にとる機会を提供するという大きな利点がありますが、それに加え、問題解決のための戦略を学ぶことができると考えています。サバイバルゲームには戦略的な思考とチームワークを要するため、問題解決スキルを活用し、協力しながら目標を達成することとなります。チームで協力し、競争的な環境で新しい友達を作る絶好の機会も提供するのではないかと考えています。また、走る、しゃがむ、避ける等、多くの運動要素を装備を運びながら行うためよい運動になるし、ストレス発散にも適していると話してくれました。


一方で、サバイバルゲームはお金がかかる、という欠点はあると話しました。高品質なレプリカ銃、エアソフトガン、装備等を購入すれば自ずと金額はかさみます。熱心なプレイヤーともなると、これらに相当な金額を費やす可能性があります。また、フィールドによってはピックアップサービスを提供していないため、移動に時間的・金額的コストがかかることもあります。車等の便利な交通手段を持っていなければ色々と不都合は生じます。また、サバイバルゲームは野外フィールドでは1日がかりのイベントとなるため、多忙な人にとっては大きなコミットメントを必要することとなります。体力の消耗も激しいので、日常生活に影響を与える可能性もあります。しかし、それでもなお、Defroweは月に一度ゲームをプレイしており、この素晴らしいスポーツから最大限の効果を得ており、自身の壮大な装備のコレクションにも満足していると話します。


 

新しいプレイヤーへのメッセージ:


エアソフトガンは購入する前に、レンタルガンを借りることをお勧めします。様々な種類のエアソフトガンを試して、ご自身のプレースタイルに合ったものを見つけること、そして購入する際の判断の一助となるでしょう。


フィールド毎のルールを確認するようにしましょう。フィールドや参加イベントのルールと安全ガイドラインを熟知することは非常に重要です。常に適切な目の保護具を着用し、ルールを守り、エアソフトガンを責任を持って使用して安全を優先しましょう。


初心者の方は、最初はハイキャパマガジンが役立ちます。これにより、リロード回数を減らし、不慣れなために起こるエラーの可能性を減らします。慣れてこれば標準やミッドキャパシティマガジンを選択してゲームに戦術的なチャレンジを追加するのも良いでしょう。


防御と機動性のバランスを取ることが重要だと信じています。かさばる装備は着用することで保護面積は増しますが、機動性は低下し、移動や動きが制約されることがあります。ゴーグル、フェイスマスク、軽量な衣類などの基本的なものから始め、経験を積むにつれて追加していくことをお勧めします。


友達と一緒にプレイすると、エアソフトをはるかに楽しいものにします。これは社交的な側面を高めるだけでなく、一緒に学び、技術向上にも役立ちます。チームワークとコミュニケーションスキルを向上させることで、ゲームをよりエキサイティングで戦略的なものにします。


最後に、スポーツマンシップがとても重要です。エアソフトはゲームであり、スポーツです。勝とうが負けようが、他のプレイヤーに対して敬意を持つことは非常に重要です。ヒットは確実に申告し、フィールドとセーフティーゾーンいずれにおいても対立を避けましょう。皆、楽しむために参加していることを覚えておいてください。つまり、嫌な場面に直面してもポジティブな態度を保つことが重要です。あなたのマインドセットはパフォーマンスと全体の体験に大きな影響を与えるます。



筆者からのメッセージ:

Defrowe Airsoftさん、インタビューに応じてくださり、ありがとうございました!

ご自身の経験について詳細に語っていただき、素晴らしいインタビューでした。

近いうちに、彼とはゲームで会えることを願っておりますし、もしご本人や彼のフォロワーがAOJのプライベートチャーターゲームに参加したい場合には、大歓迎いたします。直近は10月21日に行われますので奮ってご参加ください。 イベント情報(日本語)


 

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